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シャンパーニュ記 // Leclerc Briant

ルクレール・ブリアン。

10軒訪れた生産者も、ここで最後です。


エルヴェ・ジェスタン。
彼の精神、もはやクエスチョンマークともいえることが
たくさん散りばめられた 特異な場所です。


もともと1980年代から シャンパーニュ地方としてはとくに早い段階から
ビオをとりいれてきたルクレールブリアン。
後継者の問題から売りにだされ、畑も一部失ってしまった過去がある中、
2012年に 彼を中心としたチームが買い戻し、
新たなスタートをきった形です。



素焼きのテラコッタは''大地のエネルギー''
ステンレスのタンクは''天のエネルギー''
木の樽はその両方(大地から天に向かってのびるイメージ)。

葡萄畑が与えてくれたものだからと、
キュヴェだけでなくタイユも一部使用。


品質の変化の調査のために、
海外に送ったシャンパーニュをわざわざ送り返してもらう。

卵は自然に立たないので、
卵型の樽は寝かせる。


海底に沈めたキュヴェも。


テクニカルな話ではない。
テロワールだけの話でもない。
ワイン、葡萄、自然、地球、宇宙、
そういった広がりの中から育まれる真理を追究する。

なんだかわからないことばかりですが、
結局わかるとか知るとか、そういうことじゃなくて、
そう感じたからそう造るだけであって、

呑むのもそうであればいいんじゃないかと、
清々しさを感じさせてくれました。




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ピカピカの巨大なタンク


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タンクの下部
アースで地面と繋げて 大地のエネルギーを取り入れている らしい


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このステンレスタンク、なんと内側が金でコーティングされている


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卵型のテラコッタ
産み落とされた卵は 横になるのが自然
だから縦に置かず横向き


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エルヴェ ジェスタン

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縦に置くと 常に中で液体が動く
横に置くことで 流れは留まる
そのため 抜き取ったワインはこのように澄んでいる



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建物の横の細い通りに入り



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草が生い茂る道を抜けると


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すぐに畑が



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7月上旬でこの実成り


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テイスティングは外でゆったりと


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ブルターニュの海底60mで15ヶ月寝かされたキュヴェ ''アビス''
abbysal とても深いことを意味する言葉から。
6バールの気圧、12℃を維持できるらしい

海の中で自然についた模様をそのまま活かすので、
一本ずつ違います。




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これにて今回の10軒分のテイスティングが終了

なかなかの量を連日試させていただき、大変でしたが、
いざ終わるとなると まだいけるなと思ってしまいます。


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シャンパーニュ記 // Hure Freres

モンターニュとランス、リュード村。
著名なところでは ベレッシュも拠点を置くここで、
家族経営を続ける ユレフレール。

こちらの特徴はなんといってもリザーブワインです。
ソレラシステム、毎年新しく継ぎ足されるそれを使うことで、
シンプルなベースのものも瞬く間に複雑な味わいに仕上げることができる。

80年代から続くソレラによるリザーブワインは、
簡単には真似できない唯一無二の特徴です。



Tufe
テュフと呼ばれる土壌がまた注目すべきポイントでした。

表面には35㎝ほどの粘土と砂。ほどよい力強さと果実味を。

そしてその下にテュフ。それから石灰。
かたく黄色い砂、テュフの存在が、
シルキーさと軽快さを高めてくれるのです。


それから、塩気のイメージ。
モンターニュドランスのテロワールは、
塩気を感じさせるといい、
舌で感じる酸と、アフターに感じるタンニンが混ざり合ったときに、
塩気を感じる味わいを表現されています。


クラシックなアッサンブラージュのシリーズ。
単一の区画、ヴィンテージ、品種のキャトルエレマンシリーズ。

明確な違いの2つのパターン、
ベクトルの違うそれらの同時進行は、
今後もさらに広がりを続けるでしょう。




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1972年から1995年にかけて彼の父親によって手掘りされたカーヴ


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キャトルエレマンというシリーズは、このような金具(アグラフ)を使用した栓で熟成
適度に空気をとおすことでクリーミーに仕上がる


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テイスティングはオーストリア ザルト社のグラスで。
(地球の自転角度をもとにデザインがなされている)
今回のシャンパーニュ訪問では こちらを使用されているメゾンがいくつか見受けられた

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キャトルエレマンシリーズ3種類
''4つの要素''
ーーヴィンテージ、品種、区画、そしてユレフレール


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フランソワ・ユレ氏
穏やかかつまっすぐ、明瞭な視点をもつ方


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さらさらと柔らかい、粘土混じりの砂

シャンパーニュ記 // Hugues Godme

訪問最終日、この日も3軒です。

まずはモンターニュドランス ヴェルズネーの ユーグゴドメから。

もともとは ''ゴドメ ペール エ フィス''として、
妹と運営していたが、
考え方の違い、とくに畑仕事に関しての点から、
袂を分かつことに。

手作業での畑仕事、ビオディナミの実施。

フランシスブーラールでは、
病に罹る葡萄の姿、それに寄り添う姿から、
ビオディナミというものに触れましたが、

ユーグゴドメでは、
明らかな畑の景色の色合いに、
それを垣間見たのでした。


自然酵母のみの発酵、
マロラクティックも 長引けども止めたりはしない。
バトナージュも基本的にはしないし、
毎週行う全てのストックの試飲によって
バランスを考えるだけ。

自然に流れる葡萄の成長、あらゆる変化の環境を整える、
それを超えることはテロワールの表現ではない。

ワイン造りとビオディナミにおける、
じつにシンプルな答えが彼らにはありました。




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カフェのようにスタイリッシュ
ここでテイスティング、ちなみに13種類

朝です


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急遽畑に行く必要があった旦那様に代わり
テイスティングにて解説をしていただいた奥様
その後しばらく慌ただしくお仕事を


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ちょっと私忙しいから、その間好きに見学しててね
ということで、カーヴ等を僕達だけで自由にウロウロすることに


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樽は新樽ではなく、少し年季の入ったもの
醸造はとにかく自然体に、葡萄の力に任せる


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自然のものを調合した肥料は、白く残る
淡い色調の畑は 本来の自然そのものの性格を表す


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淡い色合いの景色
華やかに映えるマダム


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湿度のバランスによって 良くも悪くも転んでしまう自然調剤
この日がベストのタイミングだったのでアポイントに合わせていただくわけにはいかない

作業をされていたのは別の畑だったが、
忙しい合間を縫って駆けつけてくださったパパ様

シャンパーニュ記 // A.R Lenoble



ルノーブルの印象はそれにつきます。

100万本を越えるボトルが地下に眠る、
大きな規模。
それを家族経営、それも10人ほどで管理、
代々出資を受け付けず、醸造責任者も置かない。

全ては隅々まで、
独自の考えを貫くため。

当主アントワンヌ自ら 栽培、醸造までやってのけ、
それでいて饒舌で陽気、
どんだけできるんだこの人は と、
会った瞬間から最後まで ひしひしと熱を感じるのでした。

そもそも''ルノーブル''とは、ファミリー名ではなく、
''高貴''といった意味をもつ言葉だそうで、
家族経営のメゾンでファミリー名ではないのは ここだけだそうです。
(A.Lは初代当主 アルマン ラファエル から)

それは 戦争のあった時代の中で、ドイツ移民に埋もれたこの地で
フランス名を名乗れなかった歴史からくるものなのです。



ルノーブルにおける特筆なことは、
マグナムボトルでのリザーヴワインの貯蔵だと思います。

タンクや樽でまとめて寝かせるより はるかに手間と 場所を要するこの手法。
(ほかにとりいれているのはボランジェくらいだそう)

時間のかかるシャンパーニュ製造においては、
この新たな試みが身を結ぶには、
取り入れてからまたさらに何年もかかるわけなので、

やはりそれをやりとげる精神力、忍耐力、熱が
彼らにはあるのです。




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醸造所外で合流し
まずは畑から


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畑に着くなり 大きな地図を取り出し、
色々と解説を初めてくれた 当主のアントワンヌさん
ここから 畑を見始めるまで軽く20分はかかったような笑

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畑に入りました
指揮者の如く熱弁をふるう


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あらゆる生物との共生
畑のすぐ横では蜜蜂を育てている
オリジナルのハチミツも造っている


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醸造所内
規模の大きさが伺えます


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地下カーヴ


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たくさん試飲させていただきました

小さくて見にくいですが、
左から4本目と6本目が、マグナムボトルで寝かせたリザーブワインを使用したもの


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これ トイレですw


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お部屋を移動し、出張料理人によるディナーを


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締めくくりには 1973年ブランドブランのマグナムまで頂きました


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続きを読む

シャンパーニュ記 // LILBERT

整然と並んだタンク、
新たに張り替えられた醸造所の床や壁、
丁寧に掘り進められたカーヴ、
まっすぐまっすぐ連なる畑の木々。

どこをとっても、まじめで几帳面で綺麗好きな性格があらわれていて、
とても気持ちがいい。

それがリルベールの印象です!


クラマン、シュイィ、オワリー。
3つの村に畑をもち、全てがグランクリュ。
全てがシャルドネ。

実に簡潔で分かりやすい笑

だからこそ、
同じ品種における 村ごとの特徴を噛みしめるには最適だと感じます☀️


ここまでのイメージだと硬そうで、厳格な人物像かもしれませんが、
お会いした5代目、ベルトランさんは、
ずっと笑顔で、物腰柔らかで
やはり(フランス人らしく)お喋りも好きな方でした!



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きっちりと並んだタンク
より清掃しやすいよう床、壁などが張り直され、
温度管理の効率化の為 壁には 断熱材も



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バルーン式のプレス
クリアな味わいの特徴を成す要因の一つ

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手掘りのカーヴ
よくここまで綺麗に掘れるものだ


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ヴィンテージごとに整頓されている


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古いものではなんと1942年のものも
(クラマン)



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息子と娘の生まれ年のミュズレは、それぞれのカラーのイニシャルが
これの説明のときが一番ニコニコしてた

手前の帯は、
シャンパーニュの上部を覆うフィルムの内側
ここにも遊び心が



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まーーっすぐ


プロフィール

ミルカレス

Author:ミルカレス
大阪北新地のワインバー「ミルカレス」
店長:吉備です。

名店“ビストロ・ヴァンサンク”を皮切りに、「遊山 北新地店」など数軒のレストランで専属ソムリエとして勤務。特にブルゴーニュの赤ワインに精通する。

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